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「今度、一緒にデートしない?(笑)」
嬉しかった。
行きたかった。
誘えなくて悩む必要はなかった。
精一杯指を動かして送信した。
誤字脱字がないか確認しようと思った。
だけど気にするところはそこじゃなかった。
心の奥底で思っていたことを無意識に送ってしまっていた
僕はなんでいつもこうなってしまうんだ。
もう一度文を読み返す。
「松下さん、僕のことからかってるの?」
ひどいにも程があるだろ。こんな皮肉ったメッセージ。
送信削除してなかったことにしようと思った。
指を動かしたその瞬間、画面に変化があった。
既読がついてしまった。
電話がかかってきた。
名前は非通知ではなく
松下華奈だった。
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