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近頃多數(あまた)の人と交流する事が夥(おお)いが、普(よ)く、貴方みたいに成りたい。地頭が善いと云われるが、其れは恐れ夥い。
實は“普通”と云う物に憧れてゐる。
其の一つは會話。喩(たと)えば“今朝は本當寒いわねぇ〜”“今日(けふ)は何處か行って來た?”
等の質問を尋ねられた時に“さ(そ)うだよねぇ”と終わらせる人もゐるが、其れでは會話に終止符を打つ丈(だ)けであって、夥少の躓きを感じてしまう。なので正解として、“さうだよねぇ〜何せ豫報見たら氷点下に近いんですって”“其じゃあ洗濯物も早く乾くわね”“ウフフさうねっ”と何か文節を付け足してやると、自然と活ゝ(いきいき)した會話が可能(でき)る。
勿論相手の返答に合わせて話の切り替えも可能れば尚更である。
此のように、會話を廣げる技術を得るに効果的なのが日常會話である。
日常會話は當然の行爲だと思うが、能(よ)く觀ると、社會を生きる上で尤(もっと)も機能が備わっているのを再認識ねせばならぬ。
何故“普通”に憧れてゐるのかと問われゝば、
可成り高度な知識や気難しい話は得意なのだが、唯一普通でゐられる會話が苦手に感じるのである。然し、此のような考えに至り、今日は日常會話を自ら取り入れるよう心掛けてゐる。
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