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ある雪の日のこと
ある雪が降った日
薄っすらと雪の積もった道に
何やら小さな動物らしき足跡がついていることに気が付いた
気になって辿ってみると
なんと茂みの下に、震える仔猫がいるのを見つけてしまった
いてもたってもいられなかった自分は
その子を慌てて家に連れ帰り面倒を見てやった
すると弱っていた仔猫は少しずつだが元気になっていき
いつしかすっかり自分に懐いてしまい手放すことができなくなってしまっていた
それがきっかけで迎えた愛猫は
今年で十歳
気が付くとずいぶんといい歳になってしまった
しかしこの子との出会いは
あの日雪が降っていなかったらなかったものなので
今でも雪を見る度に
感慨深い気持ちにさせられる
もしかしたらこの出会いは
雪のくれた贈り物なのかも知れない
そんな風に思えるのだ
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