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羽田からのリムジンバスに乗り込み、瑞基の家に荷物を置きに行く、ホテルを取ろうと思ったら、瑞基が家に泊まればいいと誘ってくれたのだ。
瑞基の出身校が星皐学園と聞いていたので、お坊ちゃんだろうか?と、思っていたが、その通りのお坊ちゃんだった。都内にこれだけの広さの戸建というのも凄いが、たしか、蒼さんはお隣だと聞いていたが隣も豪邸で、漫画とかでよく見る、隣同士のベランダがくっついていて行き来しながら愛を育むみたいなシチュエーションを想像していたが、見事に裏切られた感じだった。
2人で白鷺大学のキャンパスへ向かい、いろいろと案内してもらう。
「春からはこっちかぁ~、楽しみだな」
「こっちは部屋を借りる感じ?」
「川崎に家はあるけど、賃貸に出しちゃってるから、部屋を借りようと思ってるんだ。」
「そっか、一人暮らしとかうらやましいな」
「いや、今も寮だからあんまり変わらないかな?でも、食事は自分で作らないといけなくなるけど」
「男を繋ぎとめるには、まずは胃袋を掴めっていうだろ?界人もがんばって料理を覚えたら?」
「なんか、ソレ違う気がするけど、瑞基はどうなの?」
「あっ僕は、蒼が料理上手だから大丈夫!」
「なんだよそれ~」
「ファミレスでメシ食ってからグラントに行こうぜ」
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