君の死亡が理解できたら pt.2

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だけど僕は今まで努力しただろうか。 そもそも松下さんのことなんて全く知らないじゃないか。 今までの知り合いもそうだった。 いじめられてきた理由は、僕の根本的な問題だった。 「知らないのに知ってるような口調で話すなよ。気持ち悪い。」 胸が痛んだ。 失恋した兄を慰めようと 全く彼女のことを知らないのに 「お兄ちゃんの魅力が分からないなんてかわいそうだね。」 と彼女を貶してしまった。 受験勉強で忙しく別れたのに、何も悪くない彼女を何も知らない弟に貶されたのだ。 ボコボコにしたくなって当然だ。 他の知り合いもそんな理由で僕をいじめてきた。 それを隠せばいいのでは? というよりか、僕の性格自体隠して仕舞えば好かれるのでは? ストーリーには女性を女呼ばわりで、いかにもチャラそうなプロフィールにしてみた。 そしたらどうだろう。 一晩でフォロワーが100人以上増えた。 大半学校のDQNだった。 外見も何もかも変えた。 でも大事なのはDQN達の反応やフォロワーの数じゃない。 松下さんからの反応だ。予想通りメッセージが二件。 だけど、内容だけは違った。
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