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「愛美ちゃん、どこ? どこにいるの」
「愛美、どこだ。返事しろ」
直也とユリエの声が人気のない公園に響く。
「おい。これを見ろ」
公園に小さな足あとが残っていた。
「愛美ちゃんの足あと? でも変ね。ひとりじゃないみたい」
長靴を履いた足あとのほかに裸足の足あとが残されていた。
そのとき池のほうでなにかが飛び込む音がした。見ると水しぶきがあがっている。
直也は池に走った。ユリエも走る。
ふたりは池に急いだ。
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