長い告白

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 口付けている内に、柊が流す涙とさっき自分が放った精液とが混ざり合った苦い塩の味を陽光は覚える。 それすらもどこか、甘いように思えてならなかった。  陽光の胸に当てられていた柊の両の手のひらがそっと、陽光を押した。 「顔、洗ってくる」 「あぁ」  陽光にどうにかして笑ってみせた柊の顔には、いつもの冴えざえとした美貌はどこにもなかった。 涙以下、自分と陽光との体液にいた。 正直、ひどい有様だった。 それにもかかわらず、陽光は今まで見た中で一番きれいな柊の表情だと思った。  柊は布団の外に放り出されていた浴衣には目もくれずに、そのまま全くの裸の姿で内風呂へと向かって行った。
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