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家に帰ると、翔の姿を探しました。私たちの部屋へ入ると、翔は布団の中で寝息をたてていました。母がそばにいて、しっと口元に指を立てました。
「翔は外にでた?」
私が尋ねると、母はいぶかしげに、
「なに言ってるの。外なんてとんでもない。ずっと寝ていたわよ」
と答えました。私は混乱しました。しかし、そこで、母に濡れた服を見咎められ、着替えさせられました。
着替えて母がお茶を温めてくれている間、私はふらふらと玄関に行って、翔の靴を見ました。靴の底はなにも汚れていませんでした。
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