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僕の横からダンプカーが飛び込んでくるのが見えた。僕は、とっさに横断歩道の真ん中から、走り出そうとした。
だが、足が動かない。竦んで動かないのではなく、地面に張り付いたかのように動かないのだ。
そして僕の目の前は真っ暗になった・・・・・。
事故現場では、警察の鑑識が始まっていた。
「最近、多いんだよね。あしあとドナーが原因の事故。・・・この位置から足が動いていませんよ。」
「やっぱりか。自分の寿命は予期しないカタチでやってくるからな。」
「まだ若いのに・・・。何歩ぐらい、担保にしていたんだか・・・。あと10歩ほどで、横断歩道渡りきれていたのにな。」
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