chapter2 地震

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僕はいつも通り学校への道を歩いていた。その時だ。 突然地面が大きく揺れ、僕はその場で倒れた。 「地震か・・・」 一言 ため息のようにつぶやくと、起き上がり自分の体を見た。幸いけがはしていないようだ。 ホッとし、辺りを見回す。 どこかおかしい。 その違和感に気づくまで10秒もかからなかった。 目の前にあったのは、いつも通りの景色ではなく、一面炎だらけの街だった。 「家・・・⁉」 そう言うと一目散に家へ向かった。  辺りの家はほとんどが燃えていた。 でも大丈夫。僕の家はいつも通りある。そう信じたい。 ここを左に曲がったら僕の家だ。 左へ曲がり自分の家を見た。 そこにはいつも通りの自分の家ではなく、炎に包まれた家だった。 僕は崩れ落ちた。親を失った悲しさと、いつも通りの日常を壊した地震への怒りが込み上げてきた。 ふと地面を見る。 血だ。  僕は血の流れをたどった。 そこには首から上がなくなっている人間の死体があった。 それも1人だけじゃない。周りには数えきれないほどの人が死んでいた。 さっきの地震だけでこれだけの人数、それも首が取れていたり、足がなかったり、建物も倒壊していないのにこんな死に方・・・ おかしい・・・ この街では、一体何が起きているんだ・・・
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