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それからしばらくたち、土屋さんの仲間が戻ってきた。
1人は土屋さんよりも少し若めのおじさん
もう1人は20代前半くらいの男性だ。
2人共両手に袋いっぱいの食料を持っている。
土屋さんは車のドアを開けた。
「いやぁ~大量大量!」
「山田さん やっぱりスナック菓子多すぎっスよ・・・」
「こんぐらいいいだろ~!どうせお前も食べんだろ?」
「少しいただきます(笑)」
2人は楽しそうに話しながら車の中へ入ってきた。
いつも通りの日常みたいだ。
「お、少年!起きたか!」
おじさん(山田さん)は車に入るや否や僕の顔を見てそう言った。
「俺は山田義和だ!よろしくな!!!」
・・・
「山田さん 圧強すぎっスよ」
「ん・・・そうか?」
「それ、挨拶ハラスメントっスよ!」
「そ、そんなもんがあるのか⁉」
「今作りましたけど(笑)」
そんなたわいもない会話が聞こえてくる。
僕はクスッと笑った。
「少しは元気がでたか?」
土屋さんが僕の顔を見て言った。
僕は小さく頷いた。
「さぁ 出発するぞ!」
土屋さんはアクセルを踏み、車は勢いよく発進した。
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