親友であるために

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 いつもの帰り道を歩く。いつもの三人で、くだらない話をしながら……。  そう! 実は俺たち、地元が同じだったんです……。  正直、一人で帰りたいと思っている。しかし、どんなに一人でいようとしても、こいつらがいる。だから諦めて、三人で帰ることにした。 「そういえば、佐伯さんって、俺の頭をよく撫でるよね」 「あー、そういえばそうだな」 「どうして……撫でるの?」 「うーむ……分からん」  犬みたいで可愛いから……とか言ったら、こいつは怒るだろうか……。 「犬みたいで可愛いから、撫でたくなるんじゃない? そうだよね? そうなんだよね? 私たちは恋人だよね?」 「なんか……変な圧を感じるんだが……気のせいだよな? しかも、変な質問まで混ざっていたような……」  白水が言っていることは、間違いじゃないはずなんだけど……変な質問が混ざっているせいで、肯定することができない。ここで首を縦に振ったら、俺の人生が概ね決まる気がしてならない。 「その通り……私は今、変な圧をかけて楽しんでいます。ちなみに、変な質問は混ぜてないから! ただの重要な質問だから! 気にしないで!」 「勢いに任せて誤魔化そうとしていないか? それと、白水の口調が定まらない理由は何だ?」 「俺の質問はどこに行ったのさ……こっちの方が、勢いに任せて誤魔化されているだろ」  関口が何か言っている気がしたが、放っておくことにした。
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