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落ち着くんだ……とにかく、理性を保つんだ……!
「千夏……た、頼むから離れてくれ……」
「あ! ごめん! つい、興奮しちゃったもので……」
照れてるところも可愛いなぁ……じゃなくて、本題はなんだっけ? えっと……確か、ゲームを知っているかどうかを聞かれたような気がする。
ん? なんでゲーム?
「なぁ……ゲームを知っているのって、千夏は言ったけどさ。どうして、ゲームなんだ?」
「……その質問をするってことは、知らないってことなんだね。そっか……そうだよねぇ……神ゲーなのになぁ……」
何処か、上の空になっている様子だ。そんなにショックだったのか……。でも、ごめん……俺は、ゲームをやらない女なのよ。
ゲーム機を買うだけでも、かなりお金がかかる。二万から五万もかけて、ゲーム機を買ったとして、飽きたらどうする? それでゲーム機を使わなくなったら、金をドブに捨てるようなものだろ。
正直、ゲームを買う奴のことが全くもって理解できない。だって、ゲームソフトを買うだけでも、新品だったら5千円以上もするんだぞ? 新しいゲーム機のソフトだったら、中古でもその値段の時があるくらいだ。それだけ払ってプレイしなかったら、やっぱり勿体無い。
それはそれとして……千夏がゲーム好きだったなんて、知らなかった。ゲーム好きを馬鹿にしてきた俺は、これから先、千夏をどんな目で見たら良いのだろうか……。
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