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なんとか、誤解が解けた……はず! 言い訳しまくった挙句、素直に謝らないまま、自分が悪いと認めた感じだけど……剣助は許してくれた。
少しだけ、会話の内容をお見せしよう。
「襲いたい……なのに、触ることすら許されない! このムラムラをどこにぶつければいいの!」
「女の子がそういう話をするのは……あまり、良くないと思うんだけど……まぁ、千夏さんは可愛いし……いっか!」
「良くないでしょ!?」
……何? 言いたいことがあるなら言いなさいよ……バカップル?
言い返す言葉もございません!
そんなこんなで、ついに昨晩の原因を聞くことになった!
みんな! やっと原因が分かるよ!
誰に言ってるんだ……私、頭おかしくなってない?
おい、元々そうでしょ……とか思ったやつ! うん、その通りかもね。
「剣助……聞いて良いのかわかんないけど……。昨日のあれって……いや! 私がきっかけなのは分かるんだけど! その……いつもと違うなって、思うんだけど……」
「うん……ごめんね。千夏さんには、もっと早くに言っておくべきだったな……。全部……あの人の言う通りだ……」
「あの人?」
あの人って……誰のことだろう。まさか……女の人!? いやいや、女の人だからって……そんなに気にすることでもないか……。剣助が間違いを犯すような人間じゃないのは、私が一番よく知っているはずだし。
「あ、ごめん……主治医の先生のことだよ」
「主治医……ってことは、病気なの!?」
だとしたら……どうして言ってくれなかったの!? やっぱり、信用されてないの!? いや……それもないか。
多分、心配かけたくなかった……みたいな理由なんだろうな。剣助は、もっと人に頼った方が良いと思うんだけど……今度、伝えとかないと!
とにかく、今は話を聞かなくちゃ!
「まぁ、間違いじゃないけど……日本の世間一般だと、違うかも……」
「とりあえず、病名を言ってみてよ。私、分かんないかもだけど」
どんな病気か聞かないと、話が進まない。病名だけでも良いから、何か情報が欲しい……もしかしたら、力になれるかも……。
「躁うつ、なんだ……僕……」
「そう……うつ……?」
なんですかそれ!? 私は力になれるのか!?
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