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レストランー2
夕方から入ってくれる、サランさんとアレさんは本当にテキパキとよく動いてくれる。
アレさんは特によく気が付き、年配の方のオーダーだと、注文時にカットして出すかどうかも聞いてきてくれる。
その注文をしたお客さんには、箸もつけて提供する。
この辺の気の利かせ方は、他のスタッフも真似してほしい位だ。
一方のサランさんは、テキパキはしているけど、ちょっとだけ雑なところもある。
そこで、店長があることに気づいて、彼女を呼び止めて何か伝えていた。
水澄は忙しいので、視界のはしでその光景を目に止めていたが、そのときはサーブに集中していて、後で共有しようと頭の片隅においておくことにした。
最後の予約客にメインを提供した当たりで、佐川と水澄は解放されることになった。
午前の騒ぎは何だったのかというくらい、混んでいた割にはスムーズに終わったほうだと思う。
レジに向かい、途中の売上を確認すると今日はあと少しで予算達成しそうだった。
売上の確認もしたし、裏に戻ろうとした時に、お客さんが入ってきた。
驚いたことに、朝のレモンティ・・・じゃなかった、有名人の息子だった。
確か、小早川・・・。
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