レストランー3

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レストランー3

下の名前 、何だったかしら。 今度は女性2人と朝とは違う若い男性と4人連れだった。 「いらっしゃいませ。」 「空いてる?」 と、常連かのように振る舞う。 ほんの少し、アルコールの匂いがする。 嫌な予感が漂う。 もちろん予約はされていない。 水澄は一応、予約が全て終わっている事を知っていたのだが、問題が起きそうなお客さんだということは、朝の件で分かっているので、まだ席が空いていない事を良いことに、 「確認してまいります、少々お待ち下さい。」 といい、その場を離れた。 女性の前だからなのか、朝よりはだいぶ態度もいい。 売場を確認しに行くように見せかけて、店長のところへと向かった。 「店長。ちょっと・・・。」 簡単に朝に来た客の1人がまた来た旨を伝えて通すかどうかを聞くと、一応、目安の待ち時間を伝えてそれでよければ通そうということになり、レジまでもどった。 水澄はもう一度フロアをざっと見回すと、2箇所の4人席のお客さんがほぼ食べ終わっていて、雑談していた。 そこで、アレさんたちに空いている皿のバッシングを頼み、15分くらいと目安を付け、レジまで戻った。 「お待たせいたしました。 只今満席でして、あと15分から30分くらいお待ちいただければ、ご準備出来ると思いますがいかがなさいますか?」 と伝えた。 気になったのか、近くに店長の気配を感じる。 暗いのでガラス越しに確認すると、こちらにはお尻をむけてはいるが、近くで売場を見ながら、様子を伺っている店長が立っていることが分かった。 お連れの女性が 「えー、待つのやーだー。すぐ入れるって言ってたじゃん。」 と、かなり大きな声で言う。 どうやら、こちらも、少しお酒が入っているようだ。 「昼は空いてたの。」 と女性には笑顔で言い、こっちに真顔で向き直って 「じゃ、いいや。」 と、言って連れに合図して出ていった。
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