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レストランー5
お会計 をすすめて居る時に、どういうわけかさっき出ていったはずの4人が戻ってきた。
「あ、もう空いたんだったら今から入るよ。」
と言って、ズカズカと中に入ろうとした。
その前に入っているお客さんは待合所でおとなしく座っているというのに。
水澄はまだ会計対応中だったが、つい少し大きい声で、
「お客様、少々お待ち下さい!」
と、声を張り上げた。
聞こえているだろうけど、中にどんどんと進んでいってしまう。
その声を聞きつけたのか、夜のバイトの須磨くんが出て来てくれた。
今の時間、パントリー付近でフロアの補助の仕事の担当だったはずだが、席をセッティングしているのを知っているので、店長の代わりに出てきてくれたのだろう。
4人の進行方向に立ちふさがってくれて、
「お客様、大変申し訳ありません。只今お席を準備中でございましす。あちらでもう少々お待ち下さい。」と、もう一組居ることを知らずにそう答えてしまった。
止められた4人は渋々と言った感じ踵を返し、須磨くんの後に付いてきている。
待合席にまで案内してきて、須磨くんはしまったという感じの仕草をしていたのだが、とりあえず店長がここへと来れる時間だけは作れた。
よりによって会計のお客さんは、ちょっと酔っている状態で、お客さん自信が使い慣れていないスマホ決済に苦戦している。
今はそのサイトのキャンペーン中らしく、今日はもう何組もこの方法で会計されていった。
画面を出して、かざすだけ。
たったそれだけ。
ただ最近、導入する企業が増えたせいか。
はたまた、ガラケーと呼ばれるものが巷から無くなってきていて、スマホへの移行のが進んでいるからなのか。
登録自体が簡単で、しかもお得だからなのか。
理由は分からない。
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