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レストランー6
でも 、老若男女問わず本当に浸透してきていて、この店のスタッフも、半数近く普通に電子マネー系を何かしら一つは入れている。
でも決済となると事情が違う。
せめて、スマートフォンが同一機種なら、アドバイスしようがあるのだが・・・このお客さんは、水澄が使用しているスマートフォンとは違うものだった
そうなると水澄がこういう時に直ぐに対応できないので、今日来ている中で一番得意そうな人を頭の中で呼んだ。
須磨くん!
と。
しかしその須磨くんは、言葉の選択を間違えたことにちょっと焦って、店長の元へと一目散に向かっていってしまった。
水澄はこの日ほど、酔っぱらいという人種と面倒なスマホ決済を導入したことに対してもどかしさを感じていた。
店長は準備を他のスタッフに任せて、こちらに来てくれた。
水澄は目線で、ごめんなさいと伝えていたが、どういうあらましなのか直ぐに察知したようで、フロアに戻っていった。
どうやら、言いたいことは伝わったようだ店長に任せよう。
とりあえず、このお客さんに集中しようと考えていた。
案の定、入店順番で揉めだした。
何とか話をつけているうちに、もう一組も会計のところまで来た。
水澄は、その揉め事を見ないように会計に集中している。
4人との話は主に店長がし、その間先の2名様が案内されて行った様に見えたが・・・。
そして、いつの間にか店長と4人も居なくなっていた。
何とかなったんだ、と安堵しながらも、じっくりと酔ったお客さんの作業をじっくりと見守る。
そうしていると、外に出たツレの1人、多分奥さんと思われる人が戻ってきてくれて、説明していくと、何とかスムーズに会計作業まで進むことができたらしい。
酔っていて、自分が使おうとしていたスマホ決済と、店の対応の会社に差異があって会計ができないというトラブルに発展していたが、それについて飲んでない奥様がいらしたおかげで、普通のカード決済に代わって会計が終わった。
そのあと、別のお客さんの会計でも、デジャブじゃないかというようなトラブルに見舞われた。
その人も酔っていて、こっちにポイント、こっちで会計というのが逆さまで、会計がすんなり進まず、やっぱりお連れさんが対応をいっしょにしてくれるという形で、会計が終わった。
便利になる世の中。
慣れるまで、何回もこなすしか無い。
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