決めました

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決めました

自分の机で休憩していると、斜め後ろから声がする。俺に言ってる。 「あなたが一人と決めました。」 振り向くと女子と目が合う。 何で俺。 「何の」 わざと言ってみた。 前から女子たちが誰が好きかそれぞれ訊いて話してたから、知ってる。忘れてたし、他人事にしてた。 俺は上目遣いで驚いたまま止まった。クスクス笑ってる周りの女子を見て。 「からかってんじゃないの?」 クスクス笑う周りの女子たちを見た文哉。ああと返し、その女子の方を向いた。返事を待っているよう。 「1周まわって、俺だろ」 他にも好きな人がいて決めたか曖昧・適当に決めたのだろう。 女子は恥ずかしがって逃げた。数学教師が教室に入ってくる。チャイムまで間があって、前向いたまま文哉に話し掛けた。
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