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おはなし 13
ツキシロが、目の奥に力を籠めると、
男の甲冑が白い光の玉を吐き出しながら、
ボロボロと崩れていきました。
男は目を見開き、ツキシロを見下ろしました。
ツキシロはひるまず、男のエネルギーを大気に散らしていきました。
夢見草がざわつきながら、光の玉を吸い取っていきました。
男がハイシロに迫ってから、ものの数分の出来事だったと思われます。
敵兵と組み合っていたシロガネが、事態にようやく気付きました。
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