おはなし 13

1/1
前へ
/38ページ
次へ

おはなし 13

 ツキシロが、目の奥に力を籠めると、  男の甲冑が白い光の玉を吐き出しながら、  ボロボロと崩れていきました。  男は目を見開き、ツキシロを見下ろしました。  ツキシロはひるまず、男のエネルギーを大気に散らしていきました。  夢見草がざわつきながら、光の玉を吸い取っていきました。  男がハイシロに迫ってから、ものの数分の出来事だったと思われます。  敵兵と組み合っていたシロガネが、事態にようやく気付きました。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加