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おはなし 15
どうしよう……。
ツキシロはつぶやきました。
とんでもないことをしてしまった。
いや、違うよ。
ハイシロが答えました。
助けてくれて、ありがとう。
あの時は、ああするしかなかったの。
ツキシロのしたことは、全然悪くない。
悪いのは、力ずくでやってきた欲深いアイツなのだから。
夢見草の白い花びらが、舞い始めました。
涙のように、ハラハラと……
やがて、雪のように舞い散っていきました。
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