後日談

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涙で目が霞む。 「…ほら、泣かないで」 あの時みたいに涙を彼が拭う。 ホームルームが終わり、彼は私を休み時間、誰もいない中庭に連れ出し、抱きしめてくれた。 「……一人にしてごめん」 彼はそう言って私を抱きしめた。 「ううん…わたしの方こそっ…ごめんねっ…」 とめどなく流れる涙。 泣きじゃくる私に彼はそっと頭を撫でて。 木陰の下、私達はそっとキスを交わした。
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