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「…うん…うん…私も…私も好きだよ…!
だから…!!」
その言葉を遮るように、僕は答える。
「だめ…だよ…
わかる…から…最後…くらい」
涙が僕の頬を伝う。
彼女の涙が僕の顔に落ちてくる。
そんなに泣かないで。
でも…それくらい僕のこと思ってるってことだよね
ありがとう。
「……あい…して…るよ…?」
精一杯の笑顔。
笑えてるかな、今ちゃんと。
「うん…私も…愛してるよっ…」
彼女は泣きながら笑っていた。
その後は警察に後ろから拘束される彼女が見えた。
そしてそこで。
僕の人生は、完全に幕を下ろした。
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