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プロローグ
別に、優等生になりたいわけじゃなかった。
頭も良くて、運動ができて、何でもできる。
そんな取り柄のある人生。
そんなのつまらなかった。
親と先生からのプレッシャー。
それに押しつぶされるように、僕は学校をやめた。
学校をやめる日。
幼馴染が僕に声をかけた。
「ほんとにやめるの?
今ならまだ間に合うよ?」
やめてよ。
今更偽善者ぶるなんて。
僕がどれほど苦しんだか知らないくせに。
そんなこと言える立場じゃないくせに。
僕は幼馴染の目の前でメガネを外し、地面に落とした。
そして次の瞬間にはメガネを足で踏み潰して壊した。
幼馴染は驚いたような顔をしてたけど、そんなのどうでもいい。
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