【完結】Ep1. FUCK JOY SHIT

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「本当に好きな人とはできないって、何でだい」 「だって、嫌われたくないでしょ」  ミツキが()ねたように舌を出す。  「こんなに可愛い子にえっちなお願いされて、嫌いになる男がいるとは思えないな。君はモテるだろうから、もっと自分本位でわがままな恋愛していいと思うね」  透き通るような髪に指先で触れる。一束すくい、口づけた。柔らかな髪は、すぐにはらりと落ちていく。 「モテるっていったって、僕を好きになるのは、ストーカー気質の男ばっかりだもの。僕ってそういうの、引き寄せちゃうのかなあ」  倉木は再び固まった。何とか表情には出さず、笑顔をキープする。心臓が早鐘を打っていた。 「そんな、自分を卑下するのはダメだよ。人を狂わせるくらい、ミツキが魅力的ってことだ」  言いながら、倉木は内心で焦っていた。あまり詳しく聞くと、怪しまれるだろうか。 「それにしても、ストーカーにはどんなことをされたの?今夜はいっぱい愛して、嫌なこと全部忘れさせてあげるよ」  ミツキはうっとりとした顔で、倉木に両脚を絡めてくる。  慣れた手つきでベルトを外され、下着の中に手を入れられた。長い指が倉木の熱を握り、そのまま強く(しご)かれる。もう片方の腕が首に回されると強引に引き寄せられ、唇を塞がれた。  今度は倉木が(むさぼ)られる番だった。  ぴったりと押し当てられた唇の内側で舌がぬるぬると(うごめ)く。倉木の唇がこじ開けられ、唾液を絡ませるように中を舐め取られていく。 「嬉しいよ。でも、大したことはされていないから安心して。ちょっと道ですれ違った相手に待ち伏せされて、外でシてる時に(のぞ)かれたりとかね」  こいつ、やっぱり・・・  顔が離れると、ミツキは指で唇を(ぬぐ)った。倉木は確信する。ミツキは、倉木がかつてのストーカーだと気づいてる。知った上で、ここにいる。  それなら・・・  倉木は、緩む口元を隠そうとはしなかった。自身の竿を(しご)いているミツキの手を、上から握りこむ。そのまま自分の好きに手を動かした。華奢(きゃしゃ)な指が押し当てられ食い込む感触に、倉木は昂ぶりを抑えられなかった。  ミツキは倉木の様子を凝視しながら、顔を赤らめる。  ・・・俺の正体を知って近づいてきたということは、こいつは、俺のことが好きなんじゃないのか。きっとそうだ。  そうに違いない。 「もしかしてミツキは、ストーキングされて興奮でもしたのかな」 「そんなこと」 「否定しなくていいんじゃない?ストーカーとの恋愛ってのも、スリルがあってきっと面白いよ」 「・・・ダメだよ。そんなの」 「ダメって何で」 「だって」  ミツキがとろんとした瞳で、妖しげな色気を放っている。倉木は手を止めると、ミツキの腰から一気にズボンをずり下げた。(まぶ)しいくらいに白い肌に、濃いピンク色をして()れ上がった中心が何とも(なまめ)かしい。  どくどくと脈打っているそこは、先端から白い糸を引いていた。そのまま片脚ずつ持ち上げ、ゆっくりと下を脱がしていく。 「俺のを(しご)いてイっちゃったの?ほんと可愛いな。・・・”だって”何?」  ミツキは片脚をソファの背もたれにかけると、倉木の目の前に奥の秘部を(さら)す。ゾッとするほど妖しげな笑みを浮かべ、後ろの穴に自身の指を差し込んだ。 「だって、僕にはちゃんと恋人がいるもの」  放たれる色香と強烈な苛立ちで、倉木は目眩(めまい)がした。暴走する感情に、思考が乗っ取られそうだった。
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