【完結】Ep1. FUCK JOY SHIT

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 うっとりとミツキの肌を堪能(たんのう)していたところ、冷や水を浴びせられたように体が固まった。  意図を読みかね、慎重に言葉を返す。 「えっと、それはどういう」 「別に深い意味はないよ」  ミツキはとろけた顔をさらに(ほころ)ばせた。 「あんたの責め方がねちっこいから、変態っぽいプレイが好きそうだなって思っただけ」 「ああ、なんだ」  胸をなでおろす。覗きと言われて、あのことがバレていたのかと思った。  ・・・そんなわけないだろう。本人に見られる前にすぐ逃げたんだから。 「しつこいのは、嫌いかな?」 「んーん。平気」 「よかった。・・・ミツキの言う通りだよ。君が可愛いから、アブノーマルなことだって、やりたいことを何でも試したくなるなあ」  ミツキの腰を抱えたまま、ゆっくりとソファに押し倒す。唾液で()れた上半身が、シャンデリアの光に妖しく照らされている。 「嬉しい。退屈なセックスは嫌いだから。実は僕も、ちょっとアブノーマルかもしれない」 「へえ?いいよ、言ってごらん。君が望むなら、何だってしてあげるから」  ミツキが熱に浮かされた瞳を細め、倉木のネクタイを緩めた。ワイシャツのボタンがゆっくりと外されていく。はだけた前に、ミツキの視線が注がれる。 「服は、着たまま僕を抱いて」 「いいよ。他には?」  何だそんなことか、と倉木は内心微笑んだ。着衣がいいだなんて、ますます可愛いもんだな。  「今日、朝まで時間ある・・・?」  朝まで・・・大変光栄な申し出だけれど、少し迷った。さすがに妻が、何かに勘づくかもしれない。  動揺が顔に出たのか、ミツキの顔が(くも)る。 「ダメ?・・・僕、一回とかじゃ満足できないんだ。途中でやめる方が辛いから、朝までいられないなら抱かれてあげられないな」  甘えた声で言われたら、断るなんてできなかった。妻のことは、また明日考えればいい。たとえ別れることになっても、この子を抱けないことに比べたら些細(ささい)な問題だった。 「無理言ってごめん。きっと、翔の家族が心配するよね。帰りが遅くなったら、ここまで迎えに来られちゃうかな?」  たまらず、ミツキに口付けた。何とも可愛いことを言うものだ。  薄く開いた口に指を入れ、柔らかな舌を挟み、引っ張り出す。そのまま顔を近づけ、自身の舌を絡めた。口の中でとろけるような感触。夢中でしゃぶりつくと、口元が唾液で濡れていた。 「あんまり可愛いと、泣かせたくなるよ。・・・いいよ、朝まで相手してあげる。大丈夫。家族には、ここに来ていることを言っていないから」  口の周りを(ぬぐ)ってやると、親指にちゅうと吸い付かれた。 「そっか、それなら良かったよ」 「それよりも、ミツキのリクエストはこれで終わりかな?想像よりも可愛らしいお願いで、ちょっと拍子抜けしたよ」 「実はね、あるんだ。翔とほんとにしたいこと」  美味しそうに倉木の指をしゃぶるミツキが可愛くて、目がそらせなくなった。眺めているだけで、全てがどうでもよくなる。 「・・・もっと詳しく教えてよ」 「どうしようかなあ。翔、引いちゃうかもしれないし」 「ふふ、ますます気になるな。そんなに激しいことなの?」 「うん。終わった後は動けなくなっちゃうから、そんなにしょっちゅうできないもの」  倉木を甘えた目で見上げるミツキ。下半身は、もう興奮しすぎて痛いくらいだった。 「絶対に引かないから、教えてくれる?」 「何だと思う?考えてみて」
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