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教室に入った途端
ぎゃぁぁーー!やら
ひぃやぁーーー!など悲鳴が聞こえた。
ここの学園の人達って皆失礼過ぎだよね。
幽霊でも見たような顔してる。ぴえん。
「何アレ、きもーー!」
「期待はずれだよね〜」
「朝、冠木様と歩いてたからって調子乗ってる!」
「最悪ーー!」
「王道転校生KI・TA・KO・RE★」
本人目の前にして堂々の悪口潔し笑
1人だけなんか母さんと同じ事言ってる人いたけど…
「初めまして、アメリカから皇学園に転入してきました。光井 雪兎です。宜しくです。」
宜しくしませーん!とかブーイングが
聞こえてくる。
「じゃ、皆仲良くするようになぁー
雪兎の席は…浅田の隣が空いてるから
そこに座れ。」
「はーい。」
適当に返事して空いてる席に向かおうと思ったんだけど…
いやはや皆足長いのね。
机から足がはみ出てるよ……
僕は思いっきり長い足達を踏みながら歩く。
いたっ!ふぎゃっ!とか聞こえるけど
僕は悪くない。道を歩いてるだけ。
やっと席に辿り着いて座る。
「浅田くんだっけ?お隣同士宜しくね?」
無視されると思いつつも話しかける。
「おっ王道転校生…!
(でもアンチじゃない方かも)
俺は浅田 太郎。宜しく光井君。」
よかったー…まとも?な生徒が居て。
それからホストからの連絡事項が終わり
1限目から4時限目までは
何事も無く授業を受けた。
そしてお昼休みなんだが…
お昼ご飯どうしようかなぁ
周りを見ると可愛いチワワみたいな男の娘が
イケメン男子にお弁当をあげていたり、
購買でかってきたであろうパンを食べている人もいる。
隣の浅田君は僕の方をじっと見ていた。
「なっ、何?浅田君…」
「光井君…
もしかして昼飯の事、考えてる?」
「うん。」
浅田君はニヤリと笑った。
「じゃあさ、食堂行こーよ!」
食堂あったのか!よかったー。
もうお腹ぺこぺこだよー
「うん!行く行くー!もーお腹すいたよ
僕食堂の場所知らないからさ、隣が浅田君で助かったよー。ありがとう!」
「い、いやぁ。そんな大したことしてないよー(食堂イベントが観たいだけなんて言えない…)」
僕はこの後、
食堂に行かなければよかったと
後悔するなんて思ってもいなかった。
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