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数分待ってるとまたドアが空いた
「待たせたな、入っていいぞ」
入っていいの…?さっきの人居るんじゃ…
「し、失礼します…」
中に入るとさっきの声の人は居なくて
奥の部屋からシャワーの音にほっとした。
「さっきは悪かったな、葵に怒られちまった。」
「い、いえ。こちらこそ邪魔してすみません…」
葵って誰だ?そんな事より、
守衛さんに部屋のソファに座るよにうに
促された。
「それで今日転校してきたんだってな、
俺はこの寮の守衛をしている黒崎 龍也だ」
「1Aの光井雪兎です。宜しくお願いします」
黒崎さんは後ろの棚から書類などを色々取り出してる。
目の前の机に寮の規則やら、地図やらが
並べられる。
「規則はこの紙を見れば分かると思うが、
取り敢えず重要なとこだけ言っていくぞ。
まず、門限は夜21時までだ。
それまでに寮に戻っている事。寮の部屋の中にIDカードを刺す所がある。そこにIDカードを刺すとこの守衛室のパソコンに生徒が部屋にいる事が確認出来ることになっている。」
なるほど部屋はオートロックだから
出かけるのにも、戻るにもカードが必要だからこれで寮に居るか確認出来るのか。
「それと4階に食堂がある利用出来る時間帯は朝6時半から夜の20時半。売店も同じだ。
もし、部屋の設備の故障や何らかの騒ぎがあれば守衛室に電話しろ。部屋に付いてるインターフォンに赤いボタンがある。そこを押すと直でここに繋がるからな。」
「はい、分かりました!」
「この学園内から出る時、外泊する時は外出届けが必要だ。担任に提出して、判子を貰ってこい。それから守衛室まで提出だ。」
黒崎さん丁寧に説明してくれて分かりやすい
「そして、光井の部屋の番号は136番だ。
300番台は3階で3年生の部屋。
200番台は2階で2年生の部屋だ。
100番台は1階で1年生だ。
生徒会と、風紀委員は5階にあるが、
一般生徒は5階までは行けないからな。
これで一通り説明したな。
何かわからない事はあるか?」
「あの…部屋のルームメイトは誰なんでしょうか?」
黒崎さんが生徒名簿を見ると
ちょっと眉間にシワがよった。
「…1Bの天宮 紅狼(アマミヤ クロウ)だ。
ご愁傷さま。頑張れよ」
ご愁傷さま…って??
「え、なんですかそれは。」
「行けばわかるさ、
ほれさっさと行ってこーい。」
黒崎さんに意味深な言葉を残され
追い出されました。
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