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早速上履きを取り出し履き替えて
外靴を下足箱に仕舞う。
校舎の中に入ると登校している生徒達からの視線が凄い刺さる。
わぁ〜副会長様だぁ!
今日も冠木様素敵です!
朝から会えるなんてラッキー!!
などの声が聞こえてくる。
その人たちを見ると可愛い女の子みたいな
…男子校だよね。
伊達メガネのせいで目がおかしくなったのかと思った。
そんな男の娘と目が合った瞬間
生ゴミを見るような目で眉間に皺を寄せられた。
何あの眼鏡…きもっ!
冠木様が穢れる、離れろっ!
だとかめちゃ悪口言われてる。
ひっひどい!ガラスのメンタルが砕けそう。
でも、悪口言われるのは
慣れているのでスルー。
自分、意外と鋼のメンタルかもw
副会長様と歩いてるせいで
職員室までずっと注目されまくってた。
副会長はというとずっと笑顔で
対応していて見てるこっちが顔ひきつりそうになってた。
しかもこの道中、思ったのだけど
イケメンしか見てなくて確かに自分の場違い感が半端なかった。
「こちらが職員室です。後は担任が案内しますので私は失礼します。」
「あ、ありがとうございました。
それにしても副会長も大変ですね、
人気者だと人の目気にしなきゃいけなくて
愛想笑いし続けるの疲れますよね?」
「…愛想笑いですか。」
「ストレス溜め込まないで下さいね。
体に毒ですから。それでは!」
副会長に手を振って、職員室に入る。
「失礼します、、今日転入して来ました
光井 雪兎と申しますが…」
挨拶をして職員室を見回すと手を上げて
手招きしている人がいた。
いそいそとその先生の方までいく。
「おはよーさん、
光井 雪兎だな。俺が1年A組担任の
古谷 大我だ、よろしく。」
なんかこの先生イケメンなんだけど
髪は茶髪で毛先を少し遊ばせていて、
スーツの前はネクタイを緩めてシャツを
肌けされている…ホストか。
「よろしくお願いします」
挨拶して顔を上げると
ホストがまじまじと僕の顔を見てきた
「雪兎…お前って……
ほんっっっとに不細工だなw」
なっ!いきなり下の名前呼びか!と思ったら
不細工とか失礼しますな!
ふんす、ふんす
「ひどっ!そんなに言われたら傷つきますってー(棒読み)… ホストが(ボソッ」
「あぁ゛?なんか言ったかごらぁ?」
「ふぇ?何も言ってないですよ」
何ニヤついてんだよ。犯すぞこらぁとか何とか吐かしてるホスト教師に若干引く
「まぁいいや、これから一緒に教室いくぞ
雪兎はある意味騒がれると思うが…気にするな。」
なんだ今の間は。
あんまり気にせずホストの後に付いて
教室の前まで来た。
先にホストが教室の中に入っていき
雪兎ーっと呼ばれて僕も教室の中に入る。
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