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食堂イベント
食堂に向かう途中、
浅田君も人気があるみたい。
廊下を歩いてるとチワワ達が頬をピンクにしてチラチラと見てくる。
そして、聞こえてくる僕の悪口。
気にせずチラッと隣の浅田君を見る。
確かにイケメンだ。
笑うと目が細くなって無くなるけど
その顔がチワワ達はキュンと来るみたい。
塩顔イケメンって感じかな。
まぁ、僕の秋兄には叶わないけど。
「そういえば浅田君、王道転校生って何?」
「ふぇっ!?えーっと…
ほら、今の時期に転校生してくる人って珍しいだろ?そういう人の事を言うんだよ…
(焦った…これで誤魔化せたかな。)」
入学してから1ヶ月で転校って珍しいけど
これの何処が王道?なんだろうか??
「そーなんだ。僕の母さんも言ってたから
どういう意味だったんだろーなーってさ。」
「なっなぬ!(貴腐人か!)」
浅田君はビックリしながらも
今度うちの母さんのLimeを教えてくれとか
言ってギラギラしてた。何かこわっ。
「そだ、苗字で呼び合うと距離感じるから
名前で呼んでいいかな?ほら、友達にもなりたいし…僕の事も雪兎とか雪でいからさ!」
僕、アメリカにいた時も友達あんまり居なかったし浅田君なら友達なれそう
首を傾げながら様子を伺ってみる
「なっ…(この王道、あざとかわいいな。)
じゃあ…ユキちゃんって呼ぶね。俺はタローでもなんでもいいぞ。」
「えっ、ちゃん付け…まぁいっか。
わかったよ!タロ!」
これぞ、友達って感じだよね。うれし。
タロと話しているうちに
食堂に着いた。生徒はまだ疎らで隅のあまり目立たない所の席に座った。
「タロ、メニューってどこかな??」
僕はメニュー表を探しまくる。
「ユキちゃんよ。
このタブレットで注文できるのだよ!」
テーブルの上にあるタブレットのホームボタンを押すとメニューが色々出てきて
食べたいものをタッチすると注文完了。
支払いはタブレットの脇にある端末に翳すと支払い完了。
「すごっ!何かハイテクだね。」
「いいねぇーその新鮮な反応!
ずっとこの学園に居るから慣れちゃってさ」
ハイテクで良いけどちょっと不安。
僕、現金派だから目に見えないと安心出来ない。キャッシュレスの生活に慣れなくては。
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