第10話

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第10話

「あ、ルベルさん。おはようございます。 随分と早く起きましたね、まだ日が登り始めたところですよ」 ヤマラージャが言う通りで まだ日が登り始めたところだった 昨日の夜、寝るのが遅かったわりに 早起きが出来たな 「にしても、昨日の夜は綺麗な満月でしたね まだ中腹にたどり着いてはいませんが とても綺麗に見えました。」 そういえば満月だったな 「?、そうだな」 「この世界では満月とは言わず。 《新月》と言いますが」 「、、、、おっと?」 「ふふふ、改めまして。 初めまして異世界の方、私は死後の裁判官 ヤマラージャこと閻魔大王といいます。 とはいえ、あなたは知っていたようですが」 「あー、と今明かすんですか」 「はい。あなたはどうやら事故で来たようですから早々に告げようとは思っておりました。 まあ貴方といれば退屈しなさそうとは本気で思っておりましたが。 とはいえ、改めてよろしくお願いしますね。」 「あー、うん。」 「では早速」 「?」 「魔火粉の作り方を!!!」 「それが本命だな!?」 「はい!!」 ヤマラージャの目がとても輝いていたよ 痛いと感じそうなぐらいには というか魔火粉のために本性を明かすのか なんと言うか、良く分からないものだな。 (遠い目をしている)
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