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今度は誰も、何も言えずに。
気づけば画面のあちこちで同じような事が起き始めていた。
徐々に速くなるスピードで、リモート画面が真っ黒になり消えていく。
また1人…また1人…
悲鳴、絶叫、静寂
早送りのように消えていく画面。
とうとう残すは俺と山本…
ガタガタ震えながら唾を飲み込む。
部屋を飛び出すか考えていると…
[…おい!…竹内!]
「は…っ…え?」
ニヤニヤ笑う山本が画面を覗き込んでいる。
[明日、誕生日だよな?お前]
「は?」
こんな時に何を言ってるんだ?
[おめでとーう!]
その声を合図に消えたリモート画面が次々と戻ってくる。
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