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「おばあちゃん、、、」
嗚咽してしまう程に泣いてしまった。
まるで子どもの頃の自分みたい。
「私、、、家がないんです、、、家族はいません、、、ここが何処かも分からなくて、それで、、、」
「あらまぁ、、、そうだったのね。今のご時世珍しい事ではないものね。これも何かの縁ね。とりあえず家にいらっしゃいな」
おばあさんは優しく微笑んで私を包み込む。
「いいんですか、、、?」
「もちろんよ。一緒に家に帰りましょう」
家に帰りましょう
この言葉はこんなにも素敵な言葉だったんだ。
帰る家があることは幸せなことだった。もっと早く気付けていたら私もまたあの家へ帰れたのかな、、、
おばあさんの好意に甘えて家へと向かう。
人の優しさも温かさも
本当は全部私が何より欲しかったものなんだ、、、
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