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おばあさんの家は今ではあまり見かけない絵に書いたような昔の家屋だった。
トタン?っていったかな?の屋根、木造の建物。
ああ、何だか懐かしさを感じてしまうのはなぜだろうか?
日本人ならみんなこういう家を見た時に何となく懐かしさやほっとする気持ちを感じたりするのかな?
「お腹が空いたでしょう?」
おばあさんはそう言ってご飯を作って出してくれた。
「こんな物しかないけど食べてね」
それはカボチャで出来たお団子が入ったお味噌汁だった。
確かすいとん?ってあったよね?あれのカボチャ番。
素朴な温かさでふんわりと包まれていく。
「美味しい、、、」
不思議だった。だってこんなにご飯が美味しいだなんて思ったことがなかったから。
びっくりするくらいにそれは美味しくて、まさに体の芯まで染み渡るような感覚だった。
あっという間に食べ終わってしまった、、、
「嬉しいわねぇ、そうやって美味しそうに食べてくれて。おじいさんを亡くしてからは1人だったから、ご飯を誰かと食べるのも本当に久しぶりなのよ」
おばあさんの笑顔が嬉しかった。
私も自然と顔がほころんでいって心がポカポカする。
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