わすれなぐさ

柊

「そういえばなずなちゃんはいくつなんだい？歳の頃は柊と変わらない様に見えるけど」
「16歳です。」
「16か。やっぱり柊とあまり変わらないな。柊は18なんだ。」
柊さんは18歳なんだ、、、
あまり変わらないだろうなとは思っていたけれど2歳歳上なんだね。
柊さんは落ち着いているからか私の時代の同じ年頃の男の子よりずっと大人びた雰囲気ではある。
それに凛々しさが全然違う、、、
【⠀好きなんだ。付き合ってくれない？】
あの時の告白を思い出してしまった。
神崎君、、、あの時は柊さんに感じたみたいな胸の高鳴りを全く感じなかった。
恋、、、
それがどんなものなのか全く知らなくて。
でも、、、
今なら分かる気がした。
そうか。きっとこれが恋なんだ、、、
私はこの時初めて自分の感情への答えを見つけた。
恋。
それはきっと理由なんか分からない胸の高鳴り。
そして全てを押し流しててしまうかのような感情の波、、、