4503人が本棚に入れています
本棚に追加
もう、あれからどれくらい、経ったっけ。
「……んっ……ん、あ……あぅ……!」
体の奥底に捻じ込まれた欲望は、圧倒的な快感をたたき込んでくる。
抜かれて、ぞわりと震えてる中を、もう遠慮はなく、一気に奥まで突き入れられる。
何度も繰り返されて、突き入れられる度に、軽くイくような感覚。
「……あぅ……っ……は、あ……」
中の感じる部分を、的確に刺激されて、腰が、知らず揺れる。
痛くなくて、気持ち良すぎるっていうのが、意味が分からない。
「……けい、すけ……っ……んっ……あ……っ」
脚をぐい、と持ち上げられて、折り曲げられる。
「……んう… …ぅ……ひ、あ……っ」
「……っ雅己……」
一番奥を突き上げられて、そこを小刻みに刺激される。
「……っあ……ぁん……っ」
喘いで開いた唇に、熱い舌が捻じ込まれて。
舌が激しく絡む。
「ん……っ……んっ、ふ……」
もう、頭、へんになる。
「雅己……気持ち、ええ?」
「――――……っ」
「言うて――――……約束したやろ……」
限界まで抜かれて、突き上げられる。
感じすぎて仰け反って。体が震える。声も出ない。
「……ッ……っ」
突き上げられて、感じてしまう部分を、啓介は簡単に暴く。
もう、「うん」と、頷いてしまう。
どこを突くと弱いのか乱れるのか、もう分かってると言いたげに、そこだけを狙って、突き上げてくる。
オレは、男なのに。
まるで、女みたいに、こんなに風に抱かれて。
啓介の思うままに、感じさせられるのが、嫌なのに。
「――――……っ雅己……」
オレの上で息が荒くなる、啓介。
――――……なんか、こいつも、オレで、気持ちいいんだなと思うと。
体の奥で、何かがゾクリと震える。
触れられて、刺激されて、突き上げられて、圧倒的に感じさせられる快感も強いのだけれど。
それよりも、気持ちよさそうにしてる、啓介の顔を見た時の方が。
――――……感じるって……ほんと、なんだろ……。
ほんとに、オレ、
自分が、よく分からない。
「……けぃすけ……」
「――――……うん?」
「……も、オレ――――……気持ち、よくて、死ぬから……っ」
「――――……」
「も、イかせて……」
「ん、ええよ」
クスっと笑って。ちゅ、と頬にキスされる。
「そしたら、あと少し頑張れや」
すぐ、体勢を変えられて。
片足を抱えあげられて、奥を、深く、突き上げられた。
「……っあ!……んん……あ……!」
そこから、激しく、なる。
肌がぶつかり合う音と、中を犯す音。
自分の荒い息と、喘ぎ声。 啓介の、荒くなる、息遣い。
音で、耳からも、犯されてるみたいで――――……。
「……っ……あ……っ……けい、すけ……っ」
ぎゅ、とシーツを握り締める。
「……あっ……んっ……あっ……」
意識が朦朧としてくる。
声がひっきりなしに上がる。
「……っああ……っ!」
奥で止まって。
啓介が、また体勢を変えて、仰向けにされる。
正常位、好き、だなほんと――――……。
全部見られるから、恥ずかしいんだけど……。
シーツを握り締めていた手をそっと取られて、顔の横で、手を繋ぐように握られた。なんかもうほんとに、恋人同士しかしなそうな体勢で、上から、見つめられて。
ほんと、恥ずかしい。
「……っ……うっ……んんっ……」
「――――……雅己」
「……っ?」
「……ほんまに、好きやで……」
「――――……っ」
真正面から言われて。深くキスされる。
「……雅己は? ――――……オレのこと、少しは好き?」
「――――……」
少しは、って――――……。
――――……なに、その聞き方。
「……けいすけ」
「ん?」
「――――……嫌いなら、させて、ねーし……」
「ん……そか」
啓介が、荒い息の中で、くす、と笑う。
すぐに、唇が深く重なってきて。めちゃくちゃキスされる。
もうそこからは。
激しすぎる行為に翻弄されて。
キスに息も奪われて。完全に朦朧とする中。
意識を失うまで、揺すられ続けた、のだけ、覚えてる。
最初のコメントを投稿しよう!