こんな作品を書きたいな、みたいなの

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こんな作品を書きたいな、みたいなの

・このページは逐次更新されます。 ・書いたら横に『※書きました』と書きます。 ・この設定で書いてくれたら喜んで読みに行き、『※書いてくれました』と書きます。 『生徒会長を探せ!』  3月9日。3年間通った学校とも今日でお別れだ。卒業式が終わり、各々が最後の時間を惜しみながら過ごしている。禁止されているスマホで写真を撮る生徒もいるが、いつもは厳しい先生も今日ばかりはお目こぼしをしてくれている。  ――後輩が寄せ書きを送る瞬間  ――憧れの先輩に告白しようとする瞬間  ――お世話になった先生に上擦った声で礼を告げる瞬間  そんな瞬間に、ピンポンパンポンと校内放送前のチャイムの音がなる。時計台横にあるスピーカーに皆が一斉に顔を向けると、聞きなれた生徒会長の声が機械越しに聞こえてきた。 『あーあーあー。……んんっ! 卒業生諸君! 君たちの大事なものは私が預かった! 返して欲しければこの私を捕まえてみたまえっ!』  それだけを言うとプツリと切れた。どよめく生徒たちは、躊躇いながらも校内を探索し始める。しかし、くまなく探索しても生徒会長はどこにもいない。――いったい、生徒会長はどこへ消えた? 生徒会長が預かったものとは?  事態の収束のために、ついに副会長が動き出した。 『Sランク”闇”ギルド冒険者の活動記録』  たまには思いっきりダークな話を書きたいなぁ、みたいな感じ。  英雄、あるいは化物と呼ばれるSランク冒険者を殺す依頼を遂行する、名も無き殺し屋の話。  10m以上もあるモンスターを一振りで倒した剣士。即死以外なら数秒で全回復するヒーラー。想像しうる事象なら全て実現させる魔法使い。冒険者の中でも、Sランクに位置するのはそんな人間離れした化物たちばかり。  実に頼もしい存在だが、もしも彼らが謀反したら? そう考える老人たちの依頼によって。強さ故の傲慢な性格のせいで、大規模な魔法に巻き込まれた者の友人の依頼によって。神に背く許しがたい行為だと声高に叫ぶ司祭の依頼によって。今日もSランク冒険者の殺害依頼が、ひっそりと闇ギルドに貼られている。  その依頼書を剥すことができる唯一の主人公の話。
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