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日本で栄えている都市、東京。常に日本の最先端を行き日本の中心と言われている。が、それは本当なのだろうか?事件や事故、多様な問題の中心も東京。そんな都市には様々な事を抱えている人も少なくはない。
これはある少女たちのお話。最悪の過去を抱きながらも毎日を過ごしている。被虐 輪廻 開花 探求 願望 暴力 …そんな少女たちのお話。
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case1 梵 時雨 (ソヨギ シグレ)
『あんたが居たから私は嫌な思いをした 』
『 何その目は?私たちに逆らう気??』
『 っふ!笑わせないでよそんなことできっこない』
『 こんな奴は……』
どこかで聞いたことのある声が聞こえた気がした。
気のせいだと思い身支度を始めた。肩が少しだけ出る上の服に灰色のスカートを身につけ結んでいた髪を解く。綺麗な水色でピンクのメッシュが入っており毛先は若干外に跳ねてる。腰近くまである長い髪で背中の傷を隠すようにした。事務室へ行くと手紙が幾つか届いていた。内容は恋愛相談から進路人生相談など幅広い依頼が来ていた。一通一通自分の目で目を通す。その手紙の中で1つ目を引く内容の物があった。
『父がずっと行方不明です。一緒に探してくれませんか? 』
その内容を見て気を引き締める。椅子を回しながら手紙を読んでいると外で物音がした。本日最初のお客さんだ。少女は席を立ち軽く腕を上げる。扉が開くと同時に自己紹介。
「はじめましてー梵 時雨っと言います。さぁ貴方の事を全て教えてください?」
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