深紅の海賊

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深紅の海賊

「やってる〜?つって!ダハハ!」 うるさいなあ。なんだこいつら。 「あ、ルイスじゃん。どしたの?」 さっきまでのデレデレはどこに消えたのか、ワントーン低くなった声で、ルイスと呼ばれていた赤髪の大男に声をかける。 「いや、もう出るから呼びに来たのよ!お前いねえと俺ら出発出来ないし」 やっとか。これでこいつとはおさばらだな。そう思っているとルイスが私の肩を叩く。 「ほら、君も早く準備して」 「は?今なんて?」 思わず聞き返すと、ルイスが首を傾げた。 「なんで?行かないの?行くでしょ?」 ね?なんてロロネのことを見てるけど、そんなわけないだろうが。 「私は行かないってば」 私は即答した。 「面白いもの、見たいと思わない?」
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