ありふれた人生

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私は中学2年生の星野 加奈。 高校2年生の姉、風華とお父さん、お母さんそして私の4人家族。 姉は私の自慢の家族だ。 軽音楽部の部長とバレーボール部で兼部している。かっこいいのだ! 頭も良く、学校のテストでは上位10人に毎回入っているほど!そして何より、とっても可愛い♡本当に可愛い。そして優しい! こんなに完璧なお姉ちゃんがいるだろうか… 私はとても恵まれた幸せな妹だ。 でも、お母さんとお姉ちゃんはいつも喧嘩をする。仲がとても悪いわけではないけど、毎日のように喧嘩しているのだ。 そんなお母さんは、とても優しいお母さん。こんなに素敵なお母さんはそういないだろう お母さんは病気を持っていて、あまり大変なことはできないけど、いつも優しくて料理はとても上手だし、悩み事は何でも話せる仲だ。 お父さんは、車関係のお仕事をしてる。 毎日朝早くから会社に行って、夜遅くまで仕事してきて帰ってくる。とても頑張ってくれている。お父さんは、どんなに疲れていても私の学校の話を笑顔で聞いてくれる。とても優しいお父さんだ。 そして私。私は小学生6年生の最後の方までずっと、夜尿症だった。あまり知られていないけど、つまりはお漏らしをしてしまうという病気だ。寝ている時に尿意に気づけなくて漏らしてしまう。中学2年生の今は、もう完璧に治っているけど、あの頃は精神的にとても辛かった。なんて言ったって、お漏らしをしてしまうのはどうにも出来ないから、オムツを履いて毎日寝ていた。6年生にもなってオムツを履いて寝ると思うと、寝る度に辛かった。特に大変だったのは修学旅行。他の人に見られないようにオムツを持って行って、旅行にでる。みんなとても楽しみと言うけど私は、不安な気持ちしかなかった。夜になると、みんなに見られないようにオムツを持ってトイレまで行き、オムツに履き替えてから寝ていた。翌朝は当然漏れているので、匂いが外に出ていかないように、何重にもして袋に包んだ。夜尿症だということは、誰にも話せなかった。親友が2人いたけど、2人にも話すことはできなかった。みんなが、ふざけて「お前お漏らししてんだろ!」「はぁ?する訳ないじゃん!」というような会話をしてるのを耳にするだけで、心がとても傷んだ。それでも私はちゃんと育った方だと思う。それは、家族のおかげだと今でも思っている。 ここからは、私の思い出話になる。
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