3-1 ハロー幼女

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「オェェェえ"っ!じぬ!!、ベロとアタマがビリビリすりゅぅぅ"……」 「あほ! おバカ! 警戒心ZERO(ステラーカイギュウ)!!、どんだけ食い意地張ってるんですか!?、自然界は蛍光色=猛毒なんですよ!ホラッ──ぺっしなさいぺっ!、」 「食わせたやづガ……ヒィ、……言うなよぉ……っう"、ヒィ……」  ──Tra音n van geナーde) 「エ" ……?、何て?」 「気にしなくて良いですよ。ホラ、飲めます?」  口と鼻と目から汚ねぇ涙を流しながら、彼女が何処からか汲んできた水にすり寄る。  四つん這いで、踏まれたカエルみたいな格好で、幼女のちっちゃい手に乗る液体に首を伸ばして。まるで山火事から逃げ延びた小動物のように。 「お"……オ?っ、おっしゃ! 復活!!」 「お~元気元気、まぁ強めのおまじない掛けましたからね。しばらくは大丈夫ですよ」 「オウ!何かスゲー元気!ありがとうなホント!!……えっ、なんかスゲー元気。大丈夫な奴だよな?、あの水って、え?」 「大丈夫ですよ~えぇモチロン。まさか疑ってなんかいませんよね~うふふふふ~」  口元に手を当てて怪しく笑うヒルメ。美人からハイライト消えると怖い事を思い出しながら、怖くなった俺も愛想笑いでごまかした。 「さて。早いとこお家に帰んなさい、これ以上 ここでグズグズしてると、今度こそさっきのトカゲさんの比じゃない、ヤバめのが闊歩(かっぽ)してきますよ」  そうジト目の彼女が指差した(そら)、そこに青は無かった。遙か先地平線の果てまで、深々と紺が染みていた。  ドコ行っちまったんだお日様。いや、夕焼け(サヨナラ)は確かに見てたんだろうけどさ。……あぁもう分かり辛ぇ、  後悔先に立たず。勇者じゃ無い俺には過ぎ去りし時はどうしようも無く遠くて。仕方なく、満面の笑みを浮かべて偉そうにコチラを見下してくる満月(デブ)に向かって、理不尽な舌打ちだけを鳴らした。
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