1/1
前へ
/4ページ
次へ

 いつもの場所のいつもの時間。  そして私はまた手を伸ばす。  向こう側からも伸ばされる手。  その手がそっと重なる時ーー  ヒヤリとした自分に触れる。  窓に写ったもう一人の私。  今日も冷たい自分に誘われる。  こっちに来いと。  ーーそれは窓の向こうのあちら側。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加