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乳房の下まで辿り着いた翔の指先が躊躇うことなく、乳房を包んでいたランジェリーの下へと潜り込んでいく。キャミソールの下で、その指が静かに小鳥の乳房をランジェリーカップから丸出しにしてしまう。その乳房も彼が迷わずに優しく包むと、小鳥はついに小さな吐息を漏らしてしまった。
「しょ、翔兄……」
「これが男、本当に大丈夫なのか」
優しく包んでくれていた熱い手が、そこできゅっと小鳥の乳房を柔らかに掴んだ。
「へ、平気……。だって、翔兄、だもん」
「こんなもんじゃない」
『初体験』である小鳥が本当に平気なのか、彼はさらに小鳥の肌に試そうとする。乳房を優しく包んでいた指先が、今度は意地悪をするように小鳥の胸の先をつまんだ。その途端、身体中に走る切ない痺れ――。
キスより灼ける感覚に、小鳥はもう身体中から力が抜けて落ちてしまいそうに感じて、彼の背にしがみついた。
「もっと酷いコトもする」
と、彼が息だけの声で囁いた。今度の翔は小鳥の様子もお構いなく、大胆にシャツもキャミソールもまくりあげ、ついに片乳房を夜明かりの中に晒してしまう。
翔がそこで手を止め、小鳥を見つめている。小鳥も……白い乳房を露わにされたまま、ただ彼を見つめ返した。二人の顔に、灯台の光が時々あたる。翔は乳房ではなく小鳥の目をじっと見ていて、そして小鳥も、肌を荒らそうとする男の手よりも、彼の目を見つめた。
「ひ、酷いコトって。これが酷いこと……なの?」
もちろん、恥ずかしい。どんなふうに思われているのか、とっても怖い。それに彼の顔つきが、もう優しくない。黒目がいつも以上に煌めいて、眼の力も強くて。男の顔ってそういう顔なの?
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