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英児もすぐにシャツを脱ぎ、スウェットパンツを脱いで裸になる。彼女が楚々と最後に残ったショーツを降ろそうとしていたが、そのおしとやかさがまどろっこしくて、英児がそれを掴む。そして、力任せに下へとひっぱろうろすると、逆に彼女の足が上へと跳ねる。その勢いのまま、彼女のつま先からショーツをどこかへと弾き飛ばしてしまう。
「も、もう。英児さんったら」
弾丸ロケット的ないつもの荒っぽさで脱がされた琴子が戸惑う。それでも英児はさらに一直線、奥さんが恥ずかしがろうがなんだろうが、かまうものか。こっちはもう走り出しているんだ。エンジン全開、たまっていたエネルギーも満タン! それをいまから! おまえのなかに!
「つっこんでやる」
「え?」
きっとものすごい男の顔をしていたのだと思う。彼女がいうところの『真剣勝負になったときほど、ヤンキーみたいな怖い顔をしてるの、でも目がとても綺麗なの』というヤンキーガンとばしみたいな顔をして、妻の足首を掴んでいるのだと思う。
だから琴子がギョッとして、どうしたことか彼女が後ずさった。が、英児がもう両足の足首を捕まえているので、それも敵わず。
しかももう走り出している英児は琴子の両足を思いっきり開いていた。
「え、英児さん」
開いた足の間に攻め込んで、なんの準備もなくもうすっかりその気になった男の尖端を妻のそこにあてがった。
ほんとうだったら、ゆっくり始まりのキスをして、空気も気分もほぐして、彼女の肌のあちこちを隈無く愛撫して、もう琴子の顔も身体もとろとろになったところをおいっきしいただく、抱き倒す。でも今夜はもう我慢できない。瞬速起動エレクト、それを妻に押しつける。
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