◆ ヤンキー君、いらっしゃい☆

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 いつもは彼にそうされているように、相手の言葉をふさぐようなキスをする。彼の唇を小さな舌で割って隙間にすべらせて、琴子から絡めて熱を呼ぶ。 「こ、琴子」  彼にその熱が伝わると、彼も一緒にやわらかくとろけてくれる。さらにきつく琴子を真上から抱きしめてくれる。 「が、我慢できねえだろ。このまま、」  このまま? その言葉が聞こえた時にはもう、琴子は英児の逞しい腕に抱き上げられていた。 「このままおまえもいっしょにいくぞ」  バスルームに一緒に行くと言い出した。でも、琴子ももう止まらない。 「うん……、いいよ」  抱き上げてくれた彼の首に抱きついて、琴子は英児の額にキスをする。  英児からも、目の前にある琴子のくちびるにそのままちゅっとキスをしてくれて、とっても嬉しそうな顔……。  バスルーム前でおろされたので、琴子から服を脱ごうとしても、英児がいつものように琴子の肌を探してめくりあげてしまう。  あっというまに乳房もまるだしにされ、すぐに彼の熱い舌先がはりついてきた。 「んんっ、も、もう……、英児さん……たら」  これこそ、ロケットな彼らしさ。優しくしてほしいなんて希望は皆無、『俺はな、もうこれだけおまえが欲しいんだよ、わかるか?』。いつもそう言いそうな英児の乳房への急激な愛撫。もうそれだけで琴子は力が抜けてしまい、自分で服を脱ぐことが出来なくなる。  でもそこも手際のよいロケットな夫があっという間に琴子から下着を取り払って裸にしてしまう。 「琴子、今日もいい匂いだな……」  夏で汗をかいていても、英児はかすかな琴子の匂いを嗅ぎ取ってそう言ってくれる。  ほんのり残っている夏の肌向けの香りと、琴子の肌と、汗の……。
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