恋だとか 愛だとか

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「なんか、西野さんって、パワフルだよな」 そう言って里村はクスクスと笑い出す。 「それって、褒めてる? 貶してる?」 「褒めてる、褒めてる」 「ほんとに?」 目尻まで拭っちゃって。 涙流すほどのことなんて言ってないよ!? でも、なんか、よかった。 里村が笑ってると嬉しいよ。 「里村のこと、もっと教えてよ。アセクシャルのこととか、ちゃんと知りたい」 「うん、ありがとう」 あたしが好きになったのは、恋愛感情を持たない人だった。 でも、とっても柔らかく笑う、世界で一番カッコいい人なんだ。 fin
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