好きな子のためなら何でもできる!なんて事はないんだよ(プールサイド③)

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 数日後…… 「裕奈から聞いたよ。友達として付き合い始めたんだってね」  結果報告とお礼を伝えるために、僕は今、まる子さんと学食にいる。本当にまる子さんには助けられた。僕は、まる子さんのことも大好きだ。 「はい。今回は本当にありがとう。まる子さんの協力あってこそでした。何かお礼をしたいんだけれど」  そう言ってまる子さんを見ると、目がキラキラしている。あらかじめ、お礼に何をしてもらいたいか考えてきているように見える。 「足が細くなる靴作って」  この前買ったパンツが入らなくてさ、とゴチャゴチャまる子さんは言っている。  足が細くなる靴……あるのかそんなもん。 いや、探すよ、調べるよ。あるのかもしれないし、無ければ僕が作ればいいさ。  なにせ僕は、 『好きな子のためなら何だってできる、なんて事はないけれど、出来る限りの事はやる』 男だからさ。 『好きな子のためなら何でもできる!何て事はないんだよ』 【了】
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