第二章 オスカル様まだ出てこなかった

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「この人は、貴方の元交際相手です。貴方のことを凄く恨んでいる様です。」 なんと…… 「恨んでる…そんな…こっちが恨みたいくらいです(爆笑)」 「彼は貴方から一方的に振られたと思っているので、強い恨みを抱いています。このままだと貴方に物凄く悪影響を及ぼすので、今すぐ彼と話をつけた方がいいですね。」 「そんな……」 私の元彼はバンドマンで、今では結構有名だが、昔はそれはそれは酷い有様だった。正直今では顔も見たくない(そもそもあんな奴が少し売れているのががよく分からない。ファンは騙されている) 「生き霊は、本人と和解しない限り、一生飛ばされた人について回ります。今すぐその彼に連絡を取ってください。さもなくば…」 「さ、さもなくば…」 「貴方の仕事や、ご家族、友人にも悪影響があるかもしれませんね…」 これら私の周りの人、仕事には、彼が霊体になる前から、とっくに奴が生きている状態で悪影響を及ぼしている。
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