きっと、多分そういうこと

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きっと、多分そういうこと

ある夏の日、茹だるような暑さに参っていた。 「あ゛~、暑すぎむり、溶ける。」 窓を全開にしても、入ってくるのは生ぬるい風。扇風機はこの間壊れた。 「ちょっと、そんなに暑い暑い言わないでよ」 「はいはい、すいません」 暑いもんは暑いんだよ。 しょうがないだろう。 永江叶多(ながえかなた)17歳。高校3年生。 「も~!ちゃんとアイスのゴミ捨ててよ~」 遠野春香(とおのはるか)同じく17歳の高校3年生で俺の彼女。 ちなみに今は夏休み。 長期休みと言えば課題。冬休みだったら受験勉強しろと言うことで、課題は無いか少ないかのどっちかだったかもしれないが、まだ夏休み。課題はちゃんとある。 早々に終わらせたかったが、気づけば休みももう折り返し地点に来ている。 「これ、終わらなくね?」 余裕だと思っていたが、いざやり始めたら何が何だかわからない。 だから、夏休みは後半分くらいしかないのに課題は割とある。 「終わらないじゃなくて、終わらせるの!」 喝を入れられ渋々ペンを動かす。 彼女はもう宿題を終わらせているらしく、今日は俺の監視役で家に来ている。 「あ、これ」 散らかったものを片付けていた彼女が、何かを見つけた。
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