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寝室にはクイーンサイズのベッドが一つ。恭吾さんと沙希は一緒に寝ているらしい。
沙希が寂しがるから、と聞いていたので、私も一緒に寝ようと思ったら、「入ってこないで」と押し出されてドアを閉められた。
仕方がないので、沙希が寝付いてからこっそりベッドに入り、目を覚ます前にベッドを出ている。
こういう沙希の態度を私がどう思うかと言えば、まあそんなものだろうと思っている。
自分の父親の再婚相手なんておぞましいものでしかないだろうし、簡単に受け入れられるわけがない。
五年前に亡くしたという実の母親のことも忘れられているわけはないし、再婚に反対するのがむしろ自然だ。
だから急ぐつもりもなくて、時間をかけて馴染んでもらえればいいと思っている。
恭吾さんは三二歳、私は二七歳。二、三年のうちに結婚できればいいかなという気持ちの余裕もあった。
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