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砂の山
砂浜で砂を掘っていた。
ざらざらという波が寄る音がするけれども、波自体は視界に入る範囲にはなかった気がする。
そこは生成色の細かな砂の集まった場所で、その砂浜はとても広く広がっていた。特に見渡したわけではないけど、見える範囲は全てその色で埋まっていた。
そんな中で私は一人でぽつんといて、砂を掘っていた。多分小さなスコップで。
どれくらいの時間掘っていたのかはよくわからないけれども、生成色の砂をしばらく掘っていると、少し下で水分を含んだ茶色い層に到達した。
そこをさらに掘り進んでいくと、土はどんどん湿って黒くなっていく。
私はなんで掘っているのかよくわからないけれども、延々掘っている。
掘らないといけない義務感があるわけじゃなく、特にあきるわけでもなく、掘るのをやめる理由がないから延々と掘っていた。
しばらくすると何かの形にいきあたる。
形といっても何か固いものがあるわけではない。他の土の部分と全く同じ組成で全く同じ固さ。
でもそこには確かに何かの形があるんだなと直感した。
だから私はそのまわりを慎重に、その形がかけることがないようまわりの土を取り除いた。そうすると私と同じくらいの大きさの一体の真っ黒な土人形が現れた。
その土人形の全てがきれいに掘り出されたとき、確かに何かが起動した。
土人形は動けるようになり、私のもとを去っていった。
私は立ち上がって砂浜を見渡し、他の所も掘ろうかどうか考えた。
―付言
これは自分の性別を意識しなかった夢。とりあえず私にしといたけど女性だってわけでもないよ。女性だったかもしれないけど。
今日は建設途中のタワーオブなんとか(千葉の遊園地にあるやつ)を丘の上から見るみたいな夢を見た気がするけど、起きた時点であまり覚えてなかったから割愛。面白い内容でもなかった気がするし。
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